記事寄稿者:株式会社ナチュラルブルー
世界中で、サンゴは全海域のわずか0.2%にしか生息しておりません。
この0.2%という小さなサンゴの生息域で全体の25%以上の海洋生物が住んでいます。
これはものすごい事だなとおもっています。
またサンゴ礁は様々な種類の海洋生物が生息していることから、人間世界でのニューヨークや東京、ロンドン、上海などの大都市の役割をしていることが分かります。
そして、その地域に住んでいる生き物たちは海全体の生態系を支えています。熱帯雨林よりも多様性の広がる領域になります。
そしてサンゴは植物プランクトンと共生している生き物であるため、地球温暖化の主な原因でもある二酸化炭素を吸収する役割もあります。
サンゴ自身の成長の過程でも炭素を吸収し固定してくれるとも言われています。とても役に立つ所になります。
サンゴ礁がない世界では、地球上の気温や水温は今以上に高いものになるとも言われています。
例えば、平均気温が50℃以上の世界で人間が暮らせるはずがありません。これがサンゴが重要な理由です。
そしてこの大切なサンゴが20年後にはなくなってしまうと言われております。
ではどうしたらいいのか?先日生徒たちから止められないの?という質問もありました。
サンゴの白化死滅には様々な原因があり、その中でも地球規模の事もあるのでなかなか難しい事になります。
温暖化を食い止める。オニヒトデの大量発生を食い止める。海洋酸性化を食い止める。海洋ゴミを食い止める。埋め立て開発による赤土を含めた土壌流失を食い止める。
様々な原因と対策があります。
外国ではある海域のゴミを拾い綺麗にするのに何十億とお金をかけて大がかりな作業では人も亡くなり、期間を費やし、やっとの事で綺麗にしました。
ところがどうなったのでしょうか?すぐに元通りになってしまったようです。
残念ながら海岸のゴミは海全体に漂うゴミの5%でしかありません。
ゴミ拾う事だとかサンゴを植えるような出口対策も目の前の課題を解決するには必要な事ですが、根本的な問題の解決に繋がるような入口対策も同時にしていかなければなりません。
ではそれはどういうものなのか?
海を知ってもらう。楽しさや素晴らしい世界を知るだけで支えたくなる。
何かしらの形で海に関わる事で一人一人がほんの少しだけ意識を変えるだけで、より良い世界に変えることが出来るのではないでしょうか。
まずはそこから。
一人の100歩よりも100人の1歩を目指して
サンゴの事を知って海に入りその豊かさを実感してもらう事が大切だと思います
その活動がとても小さなインパクトであったとしても、きっかけ作りにはなるはずです。
小さな一歩が、誰か小さな行動変容と意識変容に繋がれば大きな一歩になっていくのではと考えております。